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エイベックスもリースバックで本社ビル売却

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 エイベックスも利用する不動産のリースバックとは

【リースバック】を利用したエイベックスのニュースをご存知の方も多いかと思います。私も昨日のテレビで、エイベックスが南青山の本社ビルを700億円で売却するというニュースを見かけました。(この記事は2020年12月25日に執筆したものです)

このニュースは【リースバック】を理解する助けになるのではと思います。リースバックの専門家が、わかりやすく簡単に解説します。

  1. エイベックスの不動産売却の意図
  2. 中小企業がリースバックを利用する場合の意図

1.エイベックスの不動産売却の意図

コロナでエンタメ業界はどこも非常に厳しい状況というのはご存じかと思いますが、それは上場会社である大企業のエイベックスでも同様です。
何せ、コンサート等のイベントが半年近く開催できず、開催するにしても人数を最大でも5,000人程と、大幅に人数制限をしなければならず、これでは業績が悪化してしまうのも当然です。
このタイミングで、上場企業であるエイベックスが不動産のリースバックを利用する意図は大きく4つあると思います。

  1. 所有不動産を売却してキャッシュを手元に残したい。
    発生したキャッシュを原資に社員のリストラを行いたい。
  2. 所有者不動産を売却して借入を返済してバランスシートを軽くしたい。
  3. 本社はそのまましばらくは利用したい。
  4. 所有不動産を売却して今期の売却益を発生させたい。
    特別利益となる不動産の売却益を活用して最終利益をプラスにしたい。ひいては配当を継続したい。

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2.中小企業がリースバックを利用する場合の意図

上場企業であるエイベックス社の場合、株主が多岐にわたります。そのため株主に報いなければならないという事で、上記の4番目の意図も重要となります。無配転落などとなると株価が下落する可能性もあるからです。
一方、多くの中小企業の場合は、上場しておりませんので株主の意向をあまり気にする必要がない思っています。そのため、中小企業の場合には上記の1.2.3.の意図で不動産のリースバックを利用するのが一般的かと思います。

ただし、中小企業であっても金融機関からの借入が多い状態、または今後も借入を利用しなければならない状態では、決算書上の赤字を避けた方がよい場合がございます。
信用金庫や銀行等の金融機関が注力して見ている指標は、営業利益や経常利益(※)の項目が、赤字でないかという部分になります。「過去3期以内に営業赤字だったので融資ができません」と断られるケースもよくあるものです。

とはいうものの、今回のコロナ問題で、営業黒字を出し続ける企業も大幅に少なくなります。
ですから次の指標としては「最終利益の黒字」を維持できるかという部分に移行してくるでしょう。
その際、例えば過去にかけた生命保険の解約をしたり、不動産をはじめ、所有資産を売却することで利益が出せる企業は、何とかして黒字を維持します。
いざという時にそういった利益を何とか出せる企業に対して、体力がある企業だと金融機関も評価するからです。

※経常利益とは、企業が事業全体から経常的に得た利益を示します。

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まとめ

不動産のリースバックはエイベックスの様な大企業のみならず、中小企業でも事業継続の為に使える一つの手段になりますので検討される事をお勧めします。

中小企業でも本社移転や本店や工場の移転はなかなか難しいのが現状かと思いますが、リースバックを利用すると事業を今まで通り継続し、引っ越しをする必要がありませんので厳しい状況をくぐり抜ける助けとなります。

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